タイトルとはそれますが、フィリピンのセブ島に行ってきました。
人があたたかくて、いいところでした。リゾート滞在の話はあまり書かないのですが、いつか「世界のリゾート編」とかまとめて書いてみても面白そうですね。
話は変わって、トルコ。
エーゲ海近くのエフェソス遺跡 |
参加したトルコ・エジプトセットのツアーは、トルコの方が日程が長く、「エジプトの方が歴史もありそうやのにな?」と思っていました。
行った後の感想としては、トルコとエジプトどちらか一方しか行けないとしたら、断然トルコをお勧めします。
(エジプトで事故に遭い、その後意気消沈していたせいもあるかもしれませんが。。。)
(関連バックナンバー: 死ぬ直前に思い出は走馬灯のように蘇りません [8ヵ国目: Egypt])
トルコは、カッパドキア、パムッカレなど自然遺産に加えて、歴史/文化遺産もとても多いのです。
もちろん、自然遺産もきれいですよ。
奇岩で有名なカッパドキア。奥に見えるのが「トルコの富士山」こと、エルジェス山。 |
洞窟を利用して人が住んでいた。 |
パムッカレ。もうちょっと晴れてー |
今のトルコには、その昔
ヒッタイト帝国 (紀元前1700年頃-1180年)
共和制ローマ (紀元前509年-27年)
ローマ帝国 (紀元前27年-)
東ローマ帝国 (紀元後395-1453年)
オスマン帝国 (紀元後1299-1922 年)
など、大陸を支配するような勢いのある帝国がありました。
今も昔も、トルコのあるアナトリア半島は、肥沃な大地と海があり、
ヨーロッパと中東/アジア、さらにはロシア勢力圏に挟まれた要所なのです。
作者は闇のパープルアイでも有名な篠原千絵さん。海の闇・月の影も含めてほとんど全部読んだなぁ。 |
(画像出典:小学館 https://csbs.shogakukan.co.jp/book/detail-volume?comic_id=143)
ツアーでトルコの歴史的な遺産を巡ると、
「そういえばこれ、高校の世界史で聞いたことある・・・!」
といったものがたくさん出てきます。
高校の時、先生の解説が面白く世界史は好きだったのですが、わたしのカスみたいな記憶力ではあまり覚えておらず、残念。。。
(関連バックナンバー; 忘れっぽい [Movie: ファインディング・ドリー] [Book: 仕事道楽 スタジオジブリの現場])
唯一覚えていたのは、トロイの木馬。
トロイア戦争(ギリシャ神話上の戦争)で、中に人を潜ませた木馬を敵地に送り、奇襲を図ったと伝えられています。(諸説あります。)
でもトロイの木馬は世界史の知識というより、パソコンが感染するウィルスの名前として聞いていた感じですね。
(画像出典: 4travel http://4travel.jp/travelogue/10778579)
わたしの高校の世界史の先生曰く、
「歴史は過去→現在ではなく、現在→過去の順で学ぶのが面白い。
なぜ今、アメリカがイラクに介入し反発が起きているか、過去に遡ると理由がわかる。
本当は一番大切な近代史からやりたいが、だいたい最後に回されるので時間が足りなくなって十分にできない。
現在→過去にすれば、その問題もなくなるが、今のカリキュラム上はできない」
と言っていました。なるほどなぁ。
ぜひ、あの先生の授業をもう一度、今度は現在→過去の順で受けてみたいものです。
メモは実家なので詳しいことはまた帰省した時に読み返してみますが、
とにかく、一番記憶に残っているのが、エーゲ海に面するエフェソス遺跡。
中でもこの立派な、図書館。
ではなく。
その横にある、トイレ。
(画像出典:http://www2m.biglobe.ne.jp/ZenTech/gaiphoto/turky/w_turky_95_012_m.htm)
この遺跡は紀元前4世紀くらいのものですが、当時からなんと水洗トイレだったんですね!
しかも大理石で出来ていて座り心地もよさそうです。
(当時のトイレは公衆浴場のように、社交場としての色も強かったので仕切りはなく、噴水や生演奏もあったとか。)
このトイレを見た瞬間、
あー、人間の生活って、食べて、動いて、出して、寝て、また起きて、ご飯食べて・・・
それが基本の生活で、基本がやっぱり大切で、その大切な部分って、普遍的で、変わらないんだなぁ。
ってしみじみ思ったのです。
この時から2千年以上経過し、テクノロジーは進化して、移動は馬から蒸気機関から車になって、自動運転の車まで出始めて、
やれスマホだ、やれパソコンだといろいろありますが、
トイレや、ベッド、食器など、生活の基本的な部分は今も当時もあんまり変わっていない気がします。
そしてこちらは、遊戯場。
昔からヒトは音楽を聴いたり、踊ったり、友達や恋人や家族と出かけたりすることを楽しんでいたんです。
これも、普遍的。
こういう、変わらない、基本的な生活を大事にしたいなぁと、年を重ねるにつれて強く思うようになりました。
時代は変わって、飛行機で4時間で日本からセブ島のビーチに行けるようになり、予期せずプールで泡パーティーという、
ヒッタイト/ローマ/オスマン帝国時代には考えられないような遊びも出来るようになりました。
泡噴射器 泡パーティー盛り上がりはんぱない |
でも、基本的にはみんなでしゃべってるだけで楽しい。
旅行中は衣食住ずっと一緒なので、やたらトイレの話で盛り上がる。笑
(トイレに行きたくなったら「お便りがきた」と言い、毎日お便りがきたか確認し合うっていう。笑)
食べる、動く、寝る、遊ぶ。
こういう基本的な生活、そして家族、友達、身近な人々を大切にしていきたいなぁ~。
ヒッタイトの人々も、水洗トイレを作りながら、きっとお便りの話とかしてたんだろうなぁと、想いを馳せるのでありました。
なんのこっちゃ。
日程の短いトルコツアーだと、エフェソスは入っていないことが多いので、ぜひ長めのやつに参加してくださいね!