荘厳すぎて縮尺の罠にかかる国ロシア [29カ国目: Russia]

無事、帰国!

ロシアのせいでは全くない理由により、なにかとギリギリな旅でした。

9日間でロシア(モスクワ&サンクトペテルブルグ)、エストニア(タリン)、フィンランド(ヘルシンキ)の3カ国を回った感想は、

・荘厳すぎて縮尺の罠にかかる国ロシア
おとぎ話から飛び出してきたような都市タリン
全てのモノがおしゃれになる都市ヘルシンキ 

 でした。まずはロシアの話から。


縮尺の罠にかかる国ロシア

ロシアは、その国土の広さ(国土面積世界ランク:ロシア1位、日本62位)のせいなのか、
ロシア人の体格のよさ(男性平均身長:ロシア176cm、日本170cm *1)のせいなのか、
とにかく建造物がどでかい。

(*1:ロシア東部や南部はアジア系の人もいるから平均身長低くなっている気がする。モスクワサンクトペテルブルクでは、平均身長180cmを超えているように感じた。)

建物が想像を超える大きさのため、よく縮尺の罠にかかりました
地図上で見て、「建物3個分なら歩いて5分くらいかな」という感覚が、まったくあてになりません


ホステルのあるトヴェルスカヤ通りから、救世主キリスト大聖堂まで 
地図の感覚:徒歩15分、実際(Google map計算):徒歩40分 
(写真:るるぶロシアより)


遅刻したので初対面のアレックスにベビーカー片手に迎えに来てもらうことに

建物がどれくらい大きいかというと、下記の写真でわかるでしょうか。

もはや人が見えないのですが、ズームしてよく見てみる と・・・・


イサーク大聖堂 Исаакиевский собор in サンクトペテルブルグ






宮殿広場 Дворцовая площадь in サンクトペテルブルグ




もはや人のサイズが蟻以下です!

ヘルシンキに行ったら地図の縮尺の感覚が元に戻っていてとても安心しました。

ロシアの建物は大きいだけではなく、その華麗さも特筆に値します。地下鉄をはじめ、スーパーも、もちろん宮殿内も、きらきらです。


サイズの大きさも相まって、荘厳という言葉が一番しっくりきます。 

ペテロパブロフスク要塞内大聖堂 Петропа́вловская кре́пость in サンクトペテルブルグ


地下鉄1号線 アフトヴォ駅 А́втово in サンクトペテルブルグ 
ペテルゴフ行きのバスに乗るためにたまたま下車した駅だけど、後で調べたら
"サンクトペテルブルグで一番美しい地下鉄駅" だったらしい!ラッキー!



地下鉄5号線タガンスカヤ駅Таганская in モスクワ




エリセーエフスキー Елисеевский магазин in モスクワ  
ホステルの人に近くのスーパーを聞いたら、"24時間やってる方"と"22時に閉まる方"を教えてくれて、"24時間やってる方"にコンビニ的な感覚で行ったら、すごいの出てきた







ロシアは石油やガスなどの天然資源が歳入の50%以上を占めるほど資源に恵まれているから、お金があることは理解できるんだけど、これらの建物が建てられたのはもっと昔の話。


なぜこんなに荘厳なのか?をGoogle先生に聞いてみたら、こんな説が書かれたブログを見つけました。


なぜ外観的荘厳さと細部の粗さが同居するのか。それは歴史が培ったものだと思う。彼らには何が大事だったのか。中央アジアの歴史を見れば、そのかなりの土 地で200年、300年ごとにその地を支配する民族が入れ替わっていることが分かる。あるときはイラン系、あるときはアラブ系、モンゴル系、中国、ロシ ア。その多くの入れ替わりにあたって殺りくと破壊があり、時には民族が融合した。それはそれはすさまじい歴史だ。(中略)ユーラシアでは主に異民族から襲われるから、人の命と財産を守るには街全体を守る必要があった。 そうした必要性がある所では、「細部」などは重要でない。「大枠と機能」が重要なのだ。 


とのこと。

・民族間での優位性を示すために大きな建物を建てた
・とくに民族が大きく入れ替わる中央アジア(ロシア含む)では、その大きさが顕著だった

というのは一理あるかもしれません。中国にも万里の長城があるし、ウズベキスタンも大きいモスクがあります

ロシアの建物が大きい理由を知っている人がいればぜひ教えて下さい。

引き続き、旅はエストニアで街自体が世界遺産の都市タリンへ。


関連記事:おとぎ話から飛び出してきたような都市タリン