「インド映画ってやたら踊るやつでしょ?」
「『ムトゥ 踊るマハラジャ』見たけど、踊りばっかりであんまわかんなかったわ」
と思っていませんか?
最近のインド映画(映画産業の中心ボンベイをもじって、通常ボリウッド映画 )は、ハリウッドに負けじとも劣らずすごいのです。
もちろん伝統的なインド映画のように、歌って踊るものもあるけれども、まったく踊らないものもあります。
踊りよりもむしろ、心理描写に重きが置かれていています。
というわけでおすすめのインド映画をご紹介。
おすすめ1. 3 idiots (邦題:きっと、うまくいく)
公開年のインドアカデミー賞、脅威の16部門受賞。その理由は見て納得。
私の個人的な、「歴代マイ・ベスト・ムービーランキング」にも文句なしのトップ5入り。
約3時間という 長丁場に加え、
恋愛、仕事、勉強、生と死、縦社会、家族の愛と重圧、生活苦、アクション、壮大な景色、予想外の展開、ユーモア、そして歌と踊り
全部てんこ盛りなのに、それでいてまったくごちゃごちゃしていないストーリー構成。
あとから振り返ると、話中なんと3人もの人が死ぬもしくは死にそうになるが、それを感じさせない。
すごいの一言。
とにかく見てください。そして感想をおしえてください。
見終わったあとにはうっかり「Aal iz wll」と唱えていることでしょう。
ラストシーンの美しい湖は、インド・ラダックと中国・チベットの中印国境に位置するパンゴン湖というところだそうです。次、インドもしくはチベットに行くことがあればぜひ訪れたいです。
おすすめ2. The Lunchbox (邦題:めぐり逢わせのお弁当)
3 idiotsを見て、「やっぱりインド映画では、みんなが踊る!」と思ったあなた。
こちらの "The Lunchbox (邦題:めぐり逢わせのお弁当)" は、ダンスシーンが一切ない。
それだけでなく、顔と名前が出てくる主要な登場人物はたった3人。
主婦のイラ、お弁当を間違えて届けてしまったサージャン、そして"おばさん"。
(重要人物の "おばさん" でさえ、顔も名前も最後までわからない)
登場人物が絞られている分、主人公の女の人と、間違ってお弁当が届く先の男の人の心理描写に焦点があてられており、
ちょっとした表情の変化や手紙の文面から切なさが、じーんと伝わってきます。
名作に感じる邦題の難しさ
3 idiots(邦題:きっと、うまくいく)も The Lunchbox (邦題:めぐり逢わせのお弁当)も、邦題よりも原題のほうがしっくりきます。
"We bought a zoo" (邦題:幸せへのキセキ)も、
"The intouchable" (邦題:最強のふたり)も、
やっぱり邦題だと違和感。訳されると「自己啓発的な意味」が追加されている気がして、ちょっとうさんくさく感じてしまうのかもしれません。
ケチをつけてる訳ではなく、やはり翻訳で全てを伝えきるのは難しいんだなと実感しています。
私だったら、
3 idiots→"なるようになるさ" もしくは "アール・イズ・ウェル"
The Lunchbox→"お弁当箱の手紙"
でしょうか。
インド系アメリカ人の同僚が、インド映画DVDを数本持って帰ってきてくれたので、今週末はインド映画祭り開催予定です。
「『ムトゥ 踊るマハラジャ』見たけど、踊りばっかりであんまわかんなかったわ」
と思っていませんか?
最近のインド映画(映画産業の中心ボンベイをもじって、通常ボリウッド映画 )は、ハリウッドに負けじとも劣らずすごいのです。
もちろん伝統的なインド映画のように、歌って踊るものもあるけれども、まったく踊らないものもあります。
踊りよりもむしろ、心理描写に重きが置かれていています。
というわけでおすすめのインド映画をご紹介。
おすすめ1. 3 idiots (邦題:きっと、うまくいく)
写真出典 yahoo movie |
"エリート大学に合格した3人の新入生。そのひとり、ランチョー(アーミル・カーン)は“超天才かバカ”といわれる自由人。「きっと、うまくいく」という モットーのもと、なんとか大学を卒業するが、ある日突然姿を消してしまう。そんな彼を探し、10年前に交わした賭けの答えを出すために、共に学んだ親友た ちが旅に出る。やがて親友たちに降りかかる人生の危機とは……。"
(Movie Walker)
公開年のインドアカデミー賞、脅威の16部門受賞。その理由は見て納得。
私の個人的な、「歴代マイ・ベスト・ムービーランキング」にも文句なしのトップ5入り。
約3時間という 長丁場に加え、
恋愛、仕事、勉強、生と死、縦社会、家族の愛と重圧、生活苦、アクション、壮大な景色、予想外の展開、ユーモア、そして歌と踊り
全部てんこ盛りなのに、それでいてまったくごちゃごちゃしていないストーリー構成。
あとから振り返ると、話中なんと3人もの人が死ぬもしくは死にそうになるが、それを感じさせない。
すごいの一言。
とにかく見てください。そして感想をおしえてください。
見終わったあとにはうっかり「Aal iz wll」と唱えていることでしょう。
ラストシーンの美しい湖は、インド・ラダックと中国・チベットの中印国境に位置するパンゴン湖というところだそうです。次、インドもしくはチベットに行くことがあればぜひ訪れたいです。
パンゴン湖 (写真出典 wikipedia) |
ラストシーン(写真出典 miyukix) |
きた!(写真出典 u4uvoice) |
おすすめ2. The Lunchbox (邦題:めぐり逢わせのお弁当)
3 idiotsを見て、「やっぱりインド映画では、みんなが踊る!」と思ったあなた。
こちらの "The Lunchbox (邦題:めぐり逢わせのお弁当)" は、ダンスシーンが一切ない。
映画.com |
それだけでなく、顔と名前が出てくる主要な登場人物はたった3人。
主婦のイラ、お弁当を間違えて届けてしまったサージャン、そして"おばさん"。
(重要人物の "おばさん" でさえ、顔も名前も最後までわからない)
登場人物が絞られている分、主人公の女の人と、間違ってお弁当が届く先の男の人の心理描写に焦点があてられており、
ちょっとした表情の変化や手紙の文面から切なさが、じーんと伝わってきます。
"インドのムンバイ。お昼どきになると、弁当配達人“ダッバーワーラー”が慌ただしくオフィス街を巡り、お弁当を配って歩いている。
主婦イラ(ニムラト・カ ウル)はある日、冷え切った夫の愛情を取り戻そうと、腕を振るって作った4段重ねのお弁当を、ダッバーワーラーに預ける。ところがそのお弁当は、なぜか見 ず知らずの保険会社の会計係サージャン(イルファン・カーン)の元へ届けられてしまう。
(中略) 夕方になると弁当箱が帰ってくる。中が空になったことを知ったイラは作戦成功と喜んだものの、帰宅した夫との会話から、弁当が誤って見知らぬ誰かに 配達されていたことに気付く。だが、イラはその謎を解くため、そのまま翌日も弁当をダッバーワーラーに預ける。中にちょっとした手紙を添えて。
(中略) やがて求めに応じて名を明かしたサージャンに対してイラは、“私たちは逢うべきだわ”と告げるが……。"
(Movie Walker)
名作に感じる邦題の難しさ
3 idiots(邦題:きっと、うまくいく)も The Lunchbox (邦題:めぐり逢わせのお弁当)も、邦題よりも原題のほうがしっくりきます。
"We bought a zoo" (邦題:幸せへのキセキ)も、
"The intouchable" (邦題:最強のふたり)も、
やっぱり邦題だと違和感。訳されると「自己啓発的な意味」が追加されている気がして、ちょっとうさんくさく感じてしまうのかもしれません。
ケチをつけてる訳ではなく、やはり翻訳で全てを伝えきるのは難しいんだなと実感しています。
私だったら、
3 idiots→"なるようになるさ" もしくは "アール・イズ・ウェル"
The Lunchbox→"お弁当箱の手紙"
でしょうか。
インド系アメリカ人の同僚が、インド映画DVDを数本持って帰ってきてくれたので、今週末はインド映画祭り開催予定です。