全てのモノがおしゃれになる都市ヘルシンキ [31カ国目: Finland]

エストニアの首都タリンからフェリーで一路ヘルシンキへ。


(タリン-ヘルシンキ間は複数社のフェリーが運行しているが、Eckerö Line社フェリーが一番安かった。フェリーにより港の受付場所が若干違うので要注意。)

航路は1時間半~2時間半ほどと近い。
 
エストニアは独立前ソ連に占領されていたため、「旧ソ」のイメージを持ちがちだが、
フィンランドなどスカンジナビア半島のほうが言語的にも文化的にも近い。
前の投稿でも書いたが、国旗をスカンジナビア十字に変更する案もあったみたい。)

言語的な近さはどれくらいかと言うと、エストニア人はフィンランド語を聞いて理解できるが、
フィンランド人はエストニア語を聞いても理解できない、という。
日本でいう標準語と青森弁くらいの違いなのかな。

(ちなみにロシア語は全く似ていない言語で、エストニア人がロシア語を聞いてもさっぱりわからないらしい。)

フェリーに乗り込み、ビールでも飲みながらゆっくり・・・と思っていたら、自由席なのであっという間にシートはいっぱいに。


フェリー内は広く、生演奏やゲームもあり楽しめる




EstoniaとFinlandのビール



































席がないので、人の良さそうなフィンランド人のおっちゃん3人組と相席させてもらったら、彼らがすごくおもしろかった。




まず、めちゃくちゃ飲む。

ヘルシンキ在住で、朝タリン行きのフェリーで出発したと言うので、タリンで何をしたのか聞いたら、「船から出てない」とのこと。

なんと、船上はタックスフリーで安くアルコールが飲めるため、男友達3人で朝フェリーにのり、降りずに船で 飲み続け、夜そのまま折り返してヘルシンキに戻ると言う。


14時間くらい飲み続けてる計算になる。


これを何ヶ月かに1回の頻度で定期的にやっているらしい。

さらに大量のビールを買い込んでおり、下船時に積み込みを手伝うことに。
この量を買っても1ヶ月もたないんだとか。。。すごい。




ビール100箱ぐらいあった・・・


車で宿泊先まで送ってくれた。ジェントルマンでいい人達。

彼らと別れを告げた後、宿泊先のAirbnbのお宅へ。
Airbnbとは、最近日本でも流行ってる、一般の人の家に泊まれるサービス。
ヘルシンキはホテルが高かったので利用してみた。
泊まる前に、他の人のレビューやクチコミを見れるので、サービスが良さそうな家を選べる。

都心にある割に安かったし、面白かったけど、やっぱり知らない人の家に泊まるのは気を遣う。

部屋だけでなく、自分が留守の間に家を丸ごと貸す人もいて、それなら気を遣わなくていいかも。

一般家庭の家すらおしゃれで、さすがヘルシンキ!


ヘルシンキはどこもかしこもおしゃれで、iPhoneの充電器すらこんなにおしゃれに・・・!!!



オシャレすぎるiPhone充電器

キャンベル曰く、

「表参道みたいに、『ほら、おしゃれでしょ、ほらほら!』て主張する感じじゃなくて、
 『良いものを作ってたら、自然におしゃれになっちゃた』感がよい」

というのがものすごい納得。


オシャレすぎる寿司屋


オシャレ雑貨屋1


オシャレ雑貨屋2


オシャレ雑貨屋3


おしゃれすぎてよくわからないものも・・・。



壁の図によると、これが正しい使用法。

シンプルだけど美しいものの中には、無印良品のコンセプトと似たものを感じた。

印良品(良品計画)の企業理念として、

"美意識と良心感を根底に据えつつ、日常の意識や、人間本来の皮膚感覚から世界を見つめ直すという視点で、モノの本質を研究していく。
そして「わけ」を持った良品によって、お客様に理性的な満足感と、簡素の中にある美意識や豊かさを感じていただく。" (HPより)


というのがあって、それがモノを通してすごく伝わってくるのがいいなと思う。

無印は、それを「感じ良い暮らし」と表現していて、フィンランドにも似たようなコンセプトを感じて、すごくいいな、と。

(無印良品のコンセプトについて興味のある人は、こちらの本もおもしろいと思います。
江上隆夫著、無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか?

とにかく、アレもコレも欲しいものがたくさんありすぎて困った。

インテリアグッズが好きな人は、フィンランド最古にして最大の陶器メーカー、ittala(イッタラ)の工場とアウトレットがおすすめ。

40ユーロ以上の買い物の際は、レジでTax Freeと伝えると専用の梱包&レシートを出してくれ、空港で免税手続きをできるようになりお得。価格も日本より安かった。


ittala(イッタラ)アウトレット。ここでものすごく散財。

アウトレットと同じ建物内にある、デザインショップオーナーのおっちゃんも面白かった。


説明を追加イッタラのアトリエがなぜか閉まっていて、見学できなかったことを悲しんでいると飴ちゃんくれた。



さらに、工場のあるArabiakaku駅の1つ前の駅で降りるとスーパーがあり、
なんとそこにはアウトレットよりも激安なittala商品がズラリ・・・!!!!穴場。要チェックです。

たくさん買い物もして荷物も重くなったし、ロシア→エストニア→ヘルシンキという順番でよかった。
ヘルシンキからロシアに行ったら、店員さんのサービスや物のクオリティの差に愕然としてたかも・・・。

ロシア人も親切でいい人ばかりだったけど、ヘルシンキの店員さんのように、いつも笑顔でフレンドリーな感じではかなったなぁ。


今回の旅行はとにかく移動のトラブルが多く、(全部自分たちのせい)


・ロシアで時間を勘違いして国内線の飛行機に乗り遅れ、Expediaのカスタマーセンターに、サンクトペテルブルグ→モスクワとヘルシンキ→東京の全てを買い直してくださいと言われたり
(シベリア航空のカスタマーセンターでゴネたら大丈夫になった)

・モスクワ→タリンの電車の出発駅を間違え、1分400円のぼったくりタクシーに乗った

タリン→ヘルシンキ行きのフェリーは、遅れずに正しい出発場所に着いたのに、Webで事前購入したチケットが1ヶ月前の日付だったり
(舌打ちされたけど変えてくれた)

キャンベルとわたしは、ヘルシンキ→東京に無事たどり着けるか心配でしょうがなかったので、何事もなく戻ってこれて、ほんとーにホッとした。

総じて楽しい旅だった。
またどこかで、旅のまとめ編を書きます。


(おまけ)

最後に、デザインショップオーナーによる、「フィンランド語と日本語似てるよ講座」をお楽しみください。
日本語の「酔っ払った」は、フィンランド語で「ヨッパラッテ」と言い、意味もdrunkで全く同じらしい。





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