2014年大ヒットを記録したDisneyアニメーション、「アナと雪の女王(原題: Frozen)」の劇中歌、
「レット・イット・ゴー ~ありのままで~(原題: Let It Go)」の25カ国語版リレーが話題になっています。
中でも日本語は、「シンプルでかわいい!」 と好評を得ているもようです。
確かに他の言語を聞くと、たくさんの音が入っていて複雑に聞こえるのに対し、
日本語は1音1音がはっきりと、テンポよく、且つ伸びもあるように聞こえます。
理由を調べてみると、日本語は他言語に加え、音を構成する要素である「音素」が少ないそうです。
母音+子音の組み合わせで、音の構成ルールがシンプルだしほぼアルファベット表記と一致します。
だからはっきり聞こえるし、外国人にも発音しやすいといいます。
英語の音素一覧(20母音+24子音=44音素):
/iː/, /ɪ/, /e/, /æ/, /ʌ/, /ɑː/, /ɒ/, /ɔː/, /ʊ/, /uː/, /ɜː/, /ə/, /eɪ/, /aɪ/, /ɔɪ/, /əʊ/, /aʊ, ɑʊ/, /ɪə/, /eə/, /ʊə/; /p/, /b/, /t/, /d/, /k/, /g/, /ʧ/, /ʤ/, /f/, /v/, /θ/, /ð/, /s/, /z/, /ʃ/, /ʒ/, /h/, /m/, /n/, /ŋ/, /l/, /r/, /w/, /j/
日本語の音素一覧(5母音+16子音+3特殊音素=24音素):
/a/, /i/, /u/, /e/, /o/; /j/, /w/; /k/, /s/, /c/, /t/, /n/, /h/, /m/, /r/, /g/, /ŋ/, /z/, /d/, /b/, /p/; /N/, /T/, /R/
(JAPAN CLASS編集部, "JAPAN CLASS それはオンリー イン ジャパン", 2014)
(*音素には諸説あり、音素と音韻を区別するともっと複雑になるもようです。)
レット・イット・ゴーは日本語の他に、Malaysia語やスペイン語も個人的にはかわいく聞こえました。
音以外にも、アナ雪は訳され方が若干違い、文化の違いを反映していて面白いです。
こちらは42カ国語対応しており、気になったものだけ書いておきますが、最後のベトナム語が訳として一番衝撃で、ずっしり来ました。
(参考:https://youtu.be/UnLuIlbNiEU?list=PLr6w3kIsW27GfND4-8fKGsHcsSe8owJaS)
英語:Let it go, let it go
日本語: これで いいの
アラビア語: もう過ぎたこと、過ぎたこと
ブルガリア語: もう終わらせるわ、終わらせるわ
広東語: 見えない鎖は放棄しよう
チェコ語: 突然に 突然に
フィンランド語: 置いていったの、置いていったの
ギリシャ語: そして忘れるの、忘れるの
ハンガリー語: 良くないかしら、良くないかしら?
アイスランド語: もう十分、もう十分
イタリア語: わたしは知っているわ、知っているわ
韓国語: すべて忘れて、すべて忘れて
ラトビア語: 雪よ降れ、雪よ降れ
ポーランド語: わたしには力があるの、わたしには力があるの
スロバキア語: 外に出すわ、中身を
トルコ語: 気にしない、気にしない
ウクライナ語: とにかく、とにかく
ベトナム語: 自分でしっかり進め
ベトナム全文
「自分でしっかり進め
夜が明けるのを待ち望んでいたように
未来へと進むの
そして人生が消えていく」
英語全文
「Let it go, let it go
And I'll rise like the break of dawn
Let it go, let it go
That perfect girl is gone」
ベトナム、しっかりしてますね。
日本語の奥深さ
日本は世界最古の国といわれるだけあって、その言語の歴史も古いです。
日本語のルーツはよくわからず、独自言語という説が有力です。
(日本には文字がなかったため、漢字は中国から採用するも、もともとの発音・文法などは特殊。漢字の読み方も中国に近い「音読み」と日本独自の「訓読み」があるし。さらに漢字はカタカナ・ひらがなに発展。)
日本語の使用人口は、日本の人口+αで約1億3,000万人。
インターネット上の使用言語を見ると、「2013年1月現在、英語、中国語、スペイン語に次ぐ第4の人数」らしい!(Wikipedia)
日本語はアルファベットが多く(ひらがな+カタカナ+漢字)文法が特殊と、外国人に敬遠されがですが、
インターネット上で第4の言語で、覚えてしまえば発音も簡単とあれば、学ぶ価値は大いにあるのではないでしょうか。
私の仕事場には外国人がチームにおり、目下日本語勉強中です。
毎日受ける予想外の質問に答えるためにも、もう少し日本語を勉強したいです。
(例えば、「なぜ『おはようございました』は間違っているのか?」、エレベーターの『上に参ります』の『参る』はなぜ?『行く』じゃだめなの?エレベータなのにrespect formを使うの?」など)
いろんな国を周ったけれど、母国日本は奥深く、知りたいことがたくさんあります。
そんな奥深さに、少しでも触れられたら、と思い、「0カ国目: Japan」をブログに追加しました。
ではみなさま、よい週末を!
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「レット・イット・ゴー ~ありのままで~(原題: Let It Go)」の25カ国語版リレーが話題になっています。
中でも日本語は、「シンプルでかわいい!」 と好評を得ているもようです。
確かに他の言語を聞くと、たくさんの音が入っていて複雑に聞こえるのに対し、
日本語は1音1音がはっきりと、テンポよく、且つ伸びもあるように聞こえます。
理由を調べてみると、日本語は他言語に加え、音を構成する要素である「音素」が少ないそうです。
母音+子音の組み合わせで、音の構成ルールがシンプルだしほぼアルファベット表記と一致します。
だからはっきり聞こえるし、外国人にも発音しやすいといいます。
英語の音素一覧(20母音+24子音=44音素):
/iː/, /ɪ/, /e/, /æ/, /ʌ/, /ɑː/, /ɒ/, /ɔː/, /ʊ/, /uː/, /ɜː/, /ə/, /eɪ/, /aɪ/, /ɔɪ/, /əʊ/, /aʊ, ɑʊ/, /ɪə/, /eə/, /ʊə/; /p/, /b/, /t/, /d/, /k/, /g/, /ʧ/, /ʤ/, /f/, /v/, /θ/, /ð/, /s/, /z/, /ʃ/, /ʒ/, /h/, /m/, /n/, /ŋ/, /l/, /r/, /w/, /j/
日本語の音素一覧(5母音+16子音+3特殊音素=24音素):
/a/, /i/, /u/, /e/, /o/; /j/, /w/; /k/, /s/, /c/, /t/, /n/, /h/, /m/, /r/, /g/, /ŋ/, /z/, /d/, /b/, /p/; /N/, /T/, /R/
(JAPAN CLASS編集部, "JAPAN CLASS それはオンリー イン ジャパン", 2014)
(*音素には諸説あり、音素と音韻を区別するともっと複雑になるもようです。)
レット・イット・ゴーは日本語の他に、Malaysia語やスペイン語も個人的にはかわいく聞こえました。
音以外にも、アナ雪は訳され方が若干違い、文化の違いを反映していて面白いです。
こちらは42カ国語対応しており、気になったものだけ書いておきますが、最後のベトナム語が訳として一番衝撃で、ずっしり来ました。
(参考:https://youtu.be/UnLuIlbNiEU?list=PLr6w3kIsW27GfND4-8fKGsHcsSe8owJaS)
英語:Let it go, let it go
日本語: これで いいの
アラビア語: もう過ぎたこと、過ぎたこと
ブルガリア語: もう終わらせるわ、終わらせるわ
広東語: 見えない鎖は放棄しよう
チェコ語: 突然に 突然に
フィンランド語: 置いていったの、置いていったの
ギリシャ語: そして忘れるの、忘れるの
ハンガリー語: 良くないかしら、良くないかしら?
アイスランド語: もう十分、もう十分
イタリア語: わたしは知っているわ、知っているわ
韓国語: すべて忘れて、すべて忘れて
ラトビア語: 雪よ降れ、雪よ降れ
ポーランド語: わたしには力があるの、わたしには力があるの
スロバキア語: 外に出すわ、中身を
トルコ語: 気にしない、気にしない
ウクライナ語: とにかく、とにかく
ベトナム語: 自分でしっかり進め
「自分でしっかり進め
夜が明けるのを待ち望んでいたように
未来へと進むの
そして人生が消えていく」
英語全文
「Let it go, let it go
And I'll rise like the break of dawn
Let it go, let it go
That perfect girl is gone」
ベトナム、しっかりしてますね。
日本語の奥深さ
日本は世界最古の国といわれるだけあって、その言語の歴史も古いです。
日本語のルーツはよくわからず、独自言語という説が有力です。
(日本には文字がなかったため、漢字は中国から採用するも、もともとの発音・文法などは特殊。漢字の読み方も中国に近い「音読み」と日本独自の「訓読み」があるし。さらに漢字はカタカナ・ひらがなに発展。)
日本語の使用人口は、日本の人口+αで約1億3,000万人。
インターネット上の使用言語を見ると、「2013年1月現在、英語、中国語、スペイン語に次ぐ第4の人数」らしい!(Wikipedia)
日本語はアルファベットが多く(ひらがな+カタカナ+漢字)文法が特殊と、外国人に敬遠されがですが、
インターネット上で第4の言語で、覚えてしまえば発音も簡単とあれば、学ぶ価値は大いにあるのではないでしょうか。
Wikipediaの日本語アクセント分布もおもしろい。無アクセントは実は茨城? |
私の仕事場には外国人がチームにおり、目下日本語勉強中です。
毎日受ける予想外の質問に答えるためにも、もう少し日本語を勉強したいです。
(例えば、「なぜ『おはようございました』は間違っているのか?」、エレベーターの『上に参ります』の『参る』はなぜ?『行く』じゃだめなの?エレベータなのにrespect formを使うの?」など)
いろんな国を周ったけれど、母国日本は奥深く、知りたいことがたくさんあります。
そんな奥深さに、少しでも触れられたら、と思い、「0カ国目: Japan」をブログに追加しました。
ではみなさま、よい週末を!
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