以前、アメリカの電車Amtrakの食堂車で暇をしていたら、"Do you wanna join us?"という素敵な手紙を丸めて投げてくれた素敵アーティスティックカップルとの出会いを書きました。
ドイツで会ったSimonとGeraldも、ひょんなことから日本で出会い、東京、京都、ドイツと各所で再会し縁が続いています。
ドイツのDresdenにて再会 |
もともとのきっかけは六本木ヒルズにのぼらなかったこと。
大阪出身のわたしはとある研修に参加するため東京へ行き、夜景を見ようと友達と六本木ヒルズへ。
しかし、3000円近くする(大学生には大金)の入場料におじけづき、
なんとか無料で上にあがる方法はないかと六本木ヒルズオフィスあたりをうろうろしていたら、全く同じことを考え探索していたのがSimonとGeraldでした。
タダで上階に行く方法はなさそう、と諦め、とりあえず一緒に飲みに行く事に。
東京でインターンシップをしていた彼ら、
わたしが大阪に戻ったあとも、京都に遊びにきてくれて一緒に三千院に自転車で行ったり、就活で東京に行くたびに飲んだりと、なにかと仲良しになりました。
出町柳でレンタサイクルして北上! |
三千院は京都で一番好きなお寺 |
電車降りたらすぐにお互い見つけられ、感動の再会となりました。
ドレスデン中央駅 |
Wikipediaより。大きい駅だから会えて良かった。。 |
ドレスデンの教会 |
ドレスデン城の壁画 |
日本人とドイツ人は似ているとよく言われるが、だから仲良くなれるのでしょうか?
調べてみると、日経ビジネスオンラインにドイツと日本の共通点や相違点をまとめた記事がありました。カリフォルニア大学で「グローバル経営」を教えいているドイツ人の教授が書いているこの記事。
象の例を用いて、アメリカ人、ドイツ人、日本人の比較をしています。
”米国人は度々、重大な問題を、「The Elephant in the Room」、つまり「部屋にいる象」と比喩します。この「象」は、大きくて難しい問題を指しています。象は大きいため、皆その存在を認識しています。しかし、それは厄介な問題であるため、誰も解決したがらず、話すことさえ避けようとするのです。
結局、この象は何とかしなければなりません。面白いことに、この対処方法が米国、ドイツ、日本で大きく違っており、この違いこそ、各国の問題解決方法の違いを表しているのです。少し誇張している部分もあるかもしれませんが、皆さんには、この違いが見えますか。”
”動く米国人、徹底するドイツ人、分析しすぎる日本人”
”米国人は、「象」について議論する時間など設けません。全員が象について把握していると推測し、いきなり問題解決に取り掛かるのです。それなりに解決できていれば、十分だと判断する場合もあります。しかし大抵は後になって、象が予想よりも大きく、違っていたせいで、解決策が不十分であったことに気付くのです。つまり、米国人は問題解決が早くても、長期的に見て解決できていないことがよくあるのです。
その半面ドイツ人は、まずは「象」の外形をきちんと測り、問題の原因を特定します。象がどこから来て、どんな種類で、どうしてここまで大きくなったのか、などを効率的に、素早く考察します。そして、かなり徹底した解決策を編み出し、象が絶対に、2度と現れないようにするのです。また、この解決策を探し実行するために、過剰すぎるほど、たくさんのエネルギーが使われます。ドイツ人は効率的に問題分析ができる一方で、解決するのにとんでもない労力をかけるのです。これにかける時間はとても高価で、長かったりもするのですが、問題は完全に解決されます。
日本人はというと、「象」に関するあり得る限りの情報を議論し、鼻の長さ、重さ、年齢、皺の数、肌の質など、全員のイメージが完全に一致したかを確認します。これには長い時間を要し、全員の同意を必要とします。しかし、全員の賛同が得られたころには、象を対処する時間が残されてないことが度々あります。つまり、日本人は問題分析に大量の時間をかける反面、解決するための時間が十分でないことがあるのです。
もちろん、この話は各国の特徴を簡略化していますが、おおざっぱに言って、各国の重要な違いを強調していると思います。面白いのは、グローバルチームが問題に直面したとき、どうするかです。ドイツ人と日本人は、問題の根本的理由を把握していないと、米国人のやり方に戸惑いを覚えます。「問題が何か分かっていないのに、どうやって解決させるのさ」と思うわけです。それに対し米国人は、ドイツ人と日本人の几帳面さを馬鹿にします。「ドイツ人はなんて慎重かつ綿密で、日本人はなんて時間をかけるんだ」と思うのです。”
”このような違いを理解していなければ、国際ビジネスを効果的に展開することはできません。個人の性格よりも、国の文化による格差を、理解する必要があるのです。”
その結果・・・・
1年間の労働時間
グラフ: http://stats.oecd.org
(出典:日経ビジネスオンライン ”稼ぐドイツ人は5時に仕事が終わる 日本とドイツのワーク・スタイル格差から得られるグローバル・マインドセットの教訓”)
わたしは、国の文化の差や性別差よりも、個人の性格の差の方が大きいと思う派です。
今の職場も、アメリカ人、インド人、日本人、あとニュージーランド人がいたけれど、アメリカ人の上司は日本人ばりの気遣いを見せていたし、日本人でも海外経験が長い人は外国人化していたり、一概には語れないな、と。
しかし残業少なすぎてドイツ人、うらやましすぎます。
旅行にせよ仕事にせよ、多様性を感じる瞬間というのは面白いです。
SimonとGerald、最近会ってないけれど、連絡してみようかな。せっかくの縁、大切にしないとね。
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